ようき農園について

日本一の田舎にある小さな農園

ようき農園のある群馬県南牧村(なんもくむら)は高齢化率日本一で限界集落です。田舎の中の田舎といってもいいところです。

地形的には、南牧谷と言われるようなところです。谷間を流れる川に沿って集落が点在します。谷間にへばりつくように集落があるといってもいいです。ということで、平らな広い土地は望むべくもありません。代わりに段々畑の痕跡はいたるところで見ることができます。

段々畑の風景。南牧村勧能集落。
かつては山の斜面にも段々畑がありました。

かつて就農相談会に出たときに配布された基礎資料には、南牧村の耕地面積は2.4ヘクタールとなっていました。これがどれくらいすごい数字かと言うと、「農業構造動態調査」によると令和4年の一経営体当たりの耕地面積は3.3ヘクタールです(経営体には兼業農家も含まれています)。南牧村の点在する耕地面積を合わせても、一軒の農家に及ばないとは!

(衝撃的な数字を見た思いでしたが、これはどうやら間違いで、村の資料によれば地目で畑は令和3年で615ヘクタールでした)

自給農園を拡張して、おすそわけ

ともあれ、大規模化や機械による効率化の恩恵にあずかれるようなところではなさそうです。

単品で大規模化の方向でいけないなら、多品目で小規模化の方向で行けばいいと簡単にはいきますまい。それでも、自給農を延長させたところの事業化ということなら多品目少量栽培はピッタリです。一袋100円の生鮮品を流通に出していくというのでは難しいところです。100万円にするのに1万袋です。

ここはやはり、お客さんと直接つながる方法を中心に据えて販売するほうが良さそうです。これを「自給農園のおすそわけ」という位置づけにします。とともに、つながったお客さんも喜ぶような産品やサービスを提供する。

一点突破のつながりではなく、もっとひろがりのあるつながりがもてるのも多品目少量栽培のいいところです。自給農園の拡張なので、穀物、野菜だけでなく、山菜、果樹、花卉、そして養鶏もカバーします。

なぜ自給農園なのか

ようき農園は、自営自足プランニング(株)の一事業です。自営自足(造語です)とは、自力で稼ぐ力を持ちつつ(自営)、一方で、貨幣にばかり依存しないで生活(自給農をベースにした自足)する流儀を指しています。当社は、自営自足のライフスタイルの実践とともに、自給農および自営自足のサポートをします。これは当社が下記の2つの問題を打破したいと思っているからです。

  1. 食料の不安定な供給体制に家庭が右往左往せざるを得ない状況が問題
  2. 南牧村が消滅するかもしれないという問題

たとえば1に対する、家庭や個人でもできそうな解決策としては、信頼できる誰かに継続的に供給してもらう。とか、自ら作物を栽培する。ということになりましょう。それをサポートするということになります。

これを担うのがようき農園です。

なぜ自給農園の拡張なのか

田舎に移り住んでの自営は、テレワークなどによって「仕事を移す」、後継者がいないようなところの「仕事を引き継ぐ」、そして「仕事を創る」ということになります。もっとも難易度が高いのはやはり「仕事を創る」ということになります。

本来、自給農はビジネスとは何の関係もないですが、自給農園を拡張して「仕事を創る」というのが、ようき農園の位置づけになります。農産物やサービスを「自給農園のおすそわけ」として提供するという具合にです。さらに拡張で例えば、自給農家民宿や自給農園付きの古民家宿などを手掛けることになります。

自営自足と会社については、自営自足プランニング(株) のサイトをご覧ください。

自給農および自営自足のサポート

販売などは一般の人が対象になることも多いですが、自給農や自給自足、田舎暮らしに関心がある人への支援もしていきます。体験自給農園、苗販売、自給農園ワークショップなどです。定年退職後のシニア層向けとすれば「悠々自適に、田舎での農ある暮らし」で、どちらかといいうと有機農のようなものが求められることになるでしょう。

一方、自営自足志向の人の場合の自給農は(ほかで稼ぐのに時間もとられるので)いかに時間をかけないで作物を育てるかという効率化も求めれます。「仕事をしながら、田舎での農ある暮らし」で、どちらかというと若い人向けのサポートになりそうです。

多品目栽培する畑。

気を良くするタネをつくる

「ようき」は、気を養い(養気)、気を陽(陽気)にして、日常を送りたいものだという意味合いを込めて名付けました。そのためには、まずは医食農同源の実践と位置付けています。「ようき農園」は、気を養い、気を陽にする元気な日常生活を応援する農産物やサービスを提供します。

中村天風さんは、人間の正体は「気」であると喝破しています。中村天風さんを師と仰いだ稲盛和夫さんは、活力を失い低迷する日本経済について「やろうと思えば何でもできるのに気力がない」と憂いています。

私たち夫婦は力を合わせて、これからどのような時世になったとしても「気を良くするようなタネ」を作っていきたいと思っています。

農園主の「知さん」と農園長の「やへぃ」の夫婦が力を合わせて栽培から加工、販売まで担います。私たち自身がまずようきに、そしてお客様に気を良くしてもらえるような農産物やサービスを「自給農園のおすそわけ」で提供していきます。

事業内容

農作物の生産・加工・販売

自給農園を拡張させた「ようき農園」からうみだされた多品目の農作物および、加工品の販売です。

苗の販売

苗半作です。自分で苗づくりができれば希望の品種、時期に合わせて苗づくりができます。これができれば自給農園の作付け計画も自由度が飛躍的にあがります。が、ハードルはかなり高くなります。ようき農園の作付けリズムと品種になりますが、育成した苗を「おすそわけ」いたします。

体験自給農園、自給農園ワークショップ、貸農園(今後)

自給農家民宿、自給農園付き古民家宿(今後)

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