私の住む南牧村は山の囲まれた村なので広大な土地があるある訳ではなく、山を切り崩して、石を積み石垣を作り山の上の方まで畑を作っていました。
蒟蒻芋の栽培が盛んで、最盛期の頃には蒟蒻玉を1つ持って行くと朝まで遊べたという話も聞いたことがあります。
群馬県民なら誰でも知っている「上毛カルタ」の「ね」の札には、「ネギとコンニャク下仁田名産」とあり、お隣町の下仁田町が有名ですが、室町時代に南牧村の茂木正峯さんが紀州から種玉を持ち帰ったことが始まりとされています。
蒟蒻芋だけでなく、南牧村では「南牧ウリ」やインゲン豆の「南牧ふるう」など在来種の野菜もあります。
「南牧ふるう」や「南牧うり」どちらもなかなか手に入らない幻の野菜。
大げさかもしれませんが、近隣のスーパーでは手に入らず。道の駅オアシスなんもくでもタイミングが合わないと買えない貴重な野菜です。
大変貴重な「南牧ふるう」が手に入ったのでインゲン豆の優しい甘さいっぱいの茶巾絞りを作ったのでご紹介します。
※記事にするのに時間がかかってしまいましたが、インゲン豆を買ったのは年末頃です。
用意するもの
- 南牧ふるう 250g
- 水 適量
- きび砂糖 100g
- 塩 少々
- 醤油 少々
優しい甘味の茶巾絞りの作り方
1.南牧ふ
るうを洗う
何度か水を替えて綺麗に洗います
2.水に浸す
たっぷりの水に一晩浸けて戻す
3.鍋に火をかけ、アクを取りながら弱火でコトコト煮る
水が足りないようであれば都度足す
1時間半~2時間くらい
豆が軽く手で潰せるくらいまで柔らかくする
4.きび砂糖を加え、少量の塩とほんのちょっとの醤油を入れる
水分を飛ばすようにもうひと煮立ちする
5.豆を潰す
豆の歯ごたえも楽しみたいので半分くらいを潰す。
マッシャーで潰すとよく潰れます
6.冷めてきたらラップに包んで絞る
半分潰すことで味も染みて美味しくなります。
インゲン豆の味がしっかりして、懐かしいような甘くて癒されるお味です。
あんこのようにパンに挟んでバターをちょっと足しても美味しくいただけます。
最後にちょっと南牧村の風景をご紹介。
写真がボケているのですが・・・。南牧村の底瀬という集落の段々畑。
南牧村にはいくつかの集落がありますが、綺麗な石垣と段々畑が広がります。
今は木が茂っている所も昔は畑だったのかもしれません。
美しい石垣も南牧村の特徴でもあります。
ずっと残っていてほしい日本の景色です。